日本図書コード(ISBN)(詳しくは日本図書コード管理センターホームページ参照)



 国際標準図書番号「ISBN」(International Standard Book Number)は、毎年世界中で発行される膨大な書籍の点数を、出版物を、どの国の、何と言う出版社の、どのようなタイトルの出版物であるかを特定でき、容易に検索できる基盤となる番号を決定するシステムのことです。日本では1981年からこの国際団体に加盟し、出版物へのISBNの記載を推進しています。

 日本では、本にISBNコードを印刷することは、法律で決っているものではありません。当然強制力を伴うものでもありませんので、本にコードを付けるか付けないかは出版社の自由な裁量によります。

 しかし、本を求める読者に少しでも早く届けるため、ISBNコードは重要な条件です。

図書館での読者の選書にも有効な手段で、商業出版社はほとんどISBNコードを付けています。

 また、日本では「ISBN」の基本部分に、分類コード(「読者対象」「発行形態」「内容」)と本体価格のコード体系を開発し「日本図書コード」として使用しています。この「日本図書コード」を主として表4に印刷することで出版物は国際的なコード体系の一部を構成することになり、同時に国内での流通の基本条件を備えることになります。

 基本的にISBNは書籍等を発行する場合、法人と個人とにかかわり無く誰でも取得できるようになっています。

 最近の傾向としては、流通業務の効率化を目的に、バーコード「書籍JANコード」(「日本図書コード」を国際標準に従ってバーコードで表現したもの)、を印刷しています。

 コンビニエンスストアのようにバーコードによって得られたデータは「売上分析」に生かされマーケティングから出版企画の立案にまで大きな威力を発揮しています。

 「日本図書コード」はOCR−Bという活字で印刷するものと、「書籍JANコード」と呼ばれるバーコードで印刷するものの2種類の表現形式を持っています。

 日本図書コードを取得された出版社の情報は公開され、ベルリンの国際ISBN機関に出版社記号が登録され、各出版社の名称・住所はこのデータに基づいて、国際ISBN機関の編集発行する国際出版社名簿に掲載されます。また国内のデータベースにも登録され、公開されます。

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